Shaper Wataru Iida
飯田 亘
1958.04.06生
サーフィン歴 36年
シェイプ歴 29年
Home Field 伊豆今井浜
W.I SURF BOARDSのシェイパー
ボードシェイプからラミネート、サンディングまでの全工程をこなす。ビーチブレイクやリーフブレイクを、その日の波のタイプによってショートボード、ロングボードを使って乗りこなす。長い間、伊豆のコンテストシーンをジャッジとして支え続け、現在もロングボードコンテストに出場し、ライディング技術を磨き続けている。
Origin story.
サーフボードのフィンの数やスタイル、デザイン、アウトラインまでもが目まぐるしく変化していった1978年当時、初めて乗ったサーフボードは220cmのシングルフィンのボードであったが、サーフィンをはじめて3年目にはトライフィンに乗っていた。自分に合ったボードにめぐりあうべく何本ものボードに乗り換えるも、ボードの変化は自身のサーフィンレベルを一気に高めるものではないことに気づかされる。その後、サーフボード工場で働く機会に運良く巡り会った。「多くのサーフボードのあらゆる面に触れて、手に覚え込ませろ」と指導され、サンディングに明け暮れる日々をおくる。削り具合を手の感触で感じ取るサンディングの鍛錬は後のシェイピングに多いに活かされる事になった。仕事が終わると電源の入っていないプレーナーをフォームの上で滑らせては自分の目にしたプレーナーワークを身体に覚え込ませた。
1960年代後半、小学生時代毎年夏になると友達とエアーマットで今井浜の海を沖から岸まで誰が長く乗り続けられるか、競い合い遊んでいた。その時の思い出や経験により、魅力あるサーフィンの世界へ引き込まれた。趣味であった模型飛行機製作の中で、「航空力学」「流体理論」工作技術等を学び後のサーフボード制作へ活かされることとなる。
このようにして、私のシェイプ歴が始まりました。とにかく自分のサーフィンレベルをアップさせたいという気持ちと、もっと乗りやすいボードが欲しいということで自分のサーフボードを作り続けました。この伊豆では、あらゆるタイプの波が存在します。そのことはシェイプをしていく上で、とても良かったと思います。波によっては上手く機能しないボードがある事を何度も痛感しました。そうするうちに、少しずつですが、私のところにオーダーが入るようになりました。そういう時は本当に嬉しいもので、オーダーをくれた人と色々ディスカッションしました。良いボードを作ってあげようと本当に気合が入りました。それは今も変わる事がなく続いています。